草なぎ剛さん「嫌いなことにはこう対処してきた」 最新映画『サバカン SABAKAN』インタビュー

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(撮影:梅谷秀司)

はたから見ると「研究熱心だな」と思われるかもしれませんが、作業としては作品を見ることが大半を占めています。仕事が好きだから習慣化できるのであって、努力だと考えると続けられません。

運動も勉強も同じだと思いますが、継続することで物事はなんでも上達しますよね。「好きこそものの上手なれ」ということわざのように、僕も「楽しんで習得するためにはどうしたらいいのか」と、発想を転換して、興味を持ち好きになることができるような行動を継続してきました。

「嫌い」が膨らんでいく前に…

──映画撮影が1つのプロジェクトだとします。会社員でも誰でも、そのプロジェクトの過程すべてを好きになることは、まれかもしれません。草なぎさんは仕事の過程で嫌いなことが潜んでいるときに、どう対処していますか。

ストレスが多いと感じる要素こそ、速攻で対処する。僕自身実行していて、これに尽きます。

仕事でも友人でも、「あの人に連絡すると気分が落ちるな」という相手も、たまにいるじゃないですか。そういう相手にこそ、朝起きてすぐに連絡します。もちろん、相手にとって迷惑にならない時間を見計らいますが。

「美味しいランチを食べてから連絡しようかな」と先送りにしても大抵、連絡ってしないものなんですよね。そこで1日が経過すると、伝えていないことが増えているからさらにおっくうになり、連絡していない現実自体がストレスになってしまう。

先送りして放置すると、どんどん「嫌い」が膨らんでいって、そのときに手をつけると自分自身もエネルギーを浪費して、太刀打ちできなくなってしまいます。

先送りしてしまうのは、その事柄をしない言い訳を見つけようとしているだけだと思いますし、どっちみち着手して解決しなければいけないからこそ、僕は即対処が基本です。

嫌いなことこそ早めに済ませておくと、自分の安心感やポジティブな気持ちが高まり、ほかの仕事もめちゃくちゃうまくいくようになると実感しています。

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