とはいえ、「東京だけに一極集中するのが、必ずしもいいとは思っているわけではない」と夏野氏。
今回の調査でも福岡県には九州全体から、宮城県には東北全体からの人口流入が増えていることが伺えるため、「『多極集中モデル』という在り方を、日本は考えていったほうがいいのかもしれない」(夏野氏)。
一極集中、多極集中を、ただただ「よくない」と嘆く20世紀型の議論から脱却すべき時に来ていると、夏野氏は話す。「冷静に考えて、日本のために新しい人口分布を議論しましょう」(夏野氏)。
夏野 剛
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授
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なつの・たけし
早稲田大学政治経済学部卒業、東京ガス入社。米ペンシルベニア大学経営大学院ウォートンスクール卒(経営学修士)。NTTドコモでiモードの立ち上げに参画。執行役員マルチメディアサービス部長を務め、08年に退社。現在は慶應義塾大学政策メディア研究科特別招聘教授のほか、ドワンゴ、セガサミーホールディングス、ぴあ、トランスコスモス、DLE、GREEの取締役を兼任。経産省所轄の未踏IT人材発掘・育成事業の統括プロジェクトマネージャー現任。ダボス会議で知られるWorld Economic Forum の“Global Agenda Council”メンバーでもある。
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