超難関の国家試験「W合格者」が教える最強勉強法 司法試験と公認会計士試験に合格、どう勉強?

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どのようにして回転し、どのように成長したかを可視化する方法として、色分け回転法があります。色分け回転法とは、問題集や過去問を解くときに、解いた日付を赤・緑・青・黒で色分けして書いておく方法です。4色ボールペンは、この方法にも使いやすいのでおすすめです。

色分けの仕方は、赤=全くよくわからず間違えた、緑=全くわからなかったわけではないが間違えた、青=ケアレスミスで間違えた、黒=間違えなかったの4色です。明るい色になればなるほど、より復習が必要、という意味になります。

(本書P.115より)

色分け回転法は勉強成果を見える化できるため、モチベを維持できることに加え、「黒以外を回転しよう」「赤だけを回転しよう」というように、レベルを分けて効率良く教材を回転することができるようになります。試験は、間違えたところを今後間違えないように勉強すれば、いつか合格できるので、色分け回転法は有益な方法だといえます。

モチベーション維持に効果的な2つの方法

他にもモチベーションを維持する効果的な方法を紹介します。まずは、「背水の陣戦法」と「宣伝効果」です。いずれも私が実践し、絶大な効果を発揮しました。

【背水の陣戦法】

1つ目の背水の陣戦法とは、自分を合格せざるを得ない状況にあえて置く方法です。働いている人であれば、すっぱり会社を辞めてしまい、合格しないと経済的にも人生的にも「詰む」状況をあえて作り出します。学生であれば、「第一志望以外は受けない」と決意することなどです。人間は、どうしても失敗したときに自尊心を保つために、色々な逃げ道を作ってしまう生き物です。

しかし、「働いているからいいや」「第二志望に受かればいいや」というような逃げ道を自ら塞げば背水の陣になり、本気で試験に挑むことができます。背水の陣戦法は、言い換えれば「言い訳」をできない環境にあえて自らを置くことです。

私も、司法試験を目指し始めたときは働いていましたが、目指し始めて4か月ほどで退職し専業受験生になりました。合格する自信があったのではなく、言い訳できない環境に身を置いたのです。

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