ドラッカーに学んで、人生を悔いなく豊かに

仕事とボランティア、2つの世界を持とう

(写真:kelly marken / Imasia)

一度しかない人生をどう充実させればよいか、誰もが一度は思い悩むものである。企業人として、またNPO活動家として活躍し、その後大学で教鞭をとりながら、数多くのNPOに協力しているという、充実の人生を歩み続ける人物がいる。島田恒氏がその人だ。このたび弊社より『「働き盛り」のNPO』を上梓した島田氏が、人生の先達として、本書を通して我々働き盛りに熱いエールを送ってくれた。

充実した生き方を提案したい

――島田さんが、この本を書こうと思ったきっかけは何でしょうか。

「働き盛り」の方々を見回すと、多くの方が仕事に没頭し、多忙に流されて自分らしい大切なものを忘れて歩んでいるように見えます。わが国社会は経済にあまりにも軸足を置いているため、経済の豊かさがあたかも人生の豊かさに直結しているかのような錯覚を起こさせているようです。戦後の焼け跡から出発し、悲願である経済復興を成功させて経済大国に上り詰めたことが、社会の価値観として広く国民の間に行き渡ったからなのでしょうか。

人生は誰でも「おひとり様一回限り」。経済も間違いなく大事なのですが、「真の豊かさ」は、経済的な豊かさを超えたところにあると私は思っています。企業やNPOでの経験、転進して研究した学術の成果、それらを一体化させて考えると、私には「真の豊かさ」が見えてくる思いがしてきました。

仕事とボランティア、二つの世界をもって歩んできたことがどれだけ素晴らしいことであったか、ドラッカーの学説とNPOという舞台を紹介しつつ、社会を担う「働き盛り」の方々に充実した生き方を提案したいと思い、意欲をもってぜひこの本を書いてみようと思いました。

――NPOの本はたくさんあるのですが、本書はそれらとどこが違いますか。

 この本はいわゆるハウツーではありません。NPOの単なる紹介でもありません。社会や人間のあり方について、深いところにまで降り立って、しかも読者に分かりやすく、共感をもって読んでいただけるよう努力しました。深めてきた学術研究と自分で経験してきた現実をつなげ、知見や事例を親しみやすく紹介しています。理解しやすいよう写真や図表も多用しています。

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