「住みよさランキング2022」九州沖縄&中国・四国編 上位に入った自治体の顔ぶれに変化はあるか

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九州&沖縄ブロックで1位となったのは熊本県人吉市でした(写真:kwmn / PIXTA)

東洋経済が全国の812都市を対象に、20の指標に基づいて評価した「住みよさランキング2022」。地域ブロック毎に絞り込んだランキングを計3回に分けて紹介している。最後となる今回は九州ブロックと中国四国ブロック。

なお、住みよさランキングは「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」の4カテゴリを20の指標から数値化し順位を算出している。各カテゴリの詳細は「全国総合トップ50」の記事で説明しているので、そちらを参照していただきたい。

また、ランキング表では、それぞれの自治体が「住みよさランキング」で設定している4つのカテゴリのどこに強みを持つのかが視覚的にわかるよう、グラフを用いた。各自治体の偏差値を100%として、それぞれのカテゴリの比率を表示している。各自治体の総合偏差値順に上から並べている。

九州・沖縄と中国・四国の上位にランクインしたのは?

九州エリアと沖縄県で構成されている九州・沖縄ブロックには、「安心度」の全国上位20位中15市がランクインするほど「安心度」のスコアが高い自治体が多い。今年度1位は人吉市(熊本)、2位合志市(熊本)となり昨年と順位に変動はないが、3位には昨年17位の豊見城市(沖縄)がランクインとなった。同ブロック順位での沖縄勢のランクイン数は昨年同様4市だが、豊見城市同様に、那覇市も昨年8位から5位に順位を上げており、沖縄県勢の健闘が目立つ。

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同ブロック上位20位のうち「安心度」の比率が30%を超える市が5市もあり、他のブロックでは見られない特徴となっている。一方で、8位の福岡市だけは、このブロックの傾向とは大きく異なり、「安心度」の比率は唯一20%を下回る反面、「富裕度」の比率でも唯一27%を上回り、違いが鮮明になっている。

中国・四国ブロックの上位顔ぶりは昨年と変更は無く、1位は倉吉市(鳥取)、2位から4位は下松市(山口)、四万十市(高知)、米子市(鳥取)が続く。躍進が目立ったのは、ブロック5位にランクインした大竹市(広島)。総合評価では45位と昨年114位から大きく順位を上げている。

指標のうち「⑪転出入人口比率」の寄与度が大きい。昨年の値は0.85だったが、今回の値は1を超え、偏差値は54.54となり、結果として総合評価の上昇に繋がった。同ブロック92市中11市が総合ランキングで100位以内にランクインを果たしており、総合100位内のブロック別ランクイン率では、中部ブロックに次ぐ第2位となっている。

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