なぜ、あの人は「やる気」が続かないのか

最新脳科学が解き明かす、そのメカニズム

頑張ろうとするほど、ますますやる気がでないことも(写真: blanche / Imasia)
 最新の脳科学は“生きた脳”の中の不思議なメカニズムを「見る」ことができるようになってきている。
 そんな人間の脳の秘密に迫るTBSテレビの特番『生命38億年スペシャル 最新脳科学ミステリー“人間とは何だ…!?”』。
 2月11日(水)夜7時からの4時間スペシャルの放送を控え、TBS取材班が迫った脳の不思議なカラクリを2回に分けて(「『恋愛対象』を選り分ける脳の冷徹なカラクリ」、「人間がどうしても『顔を優先』してしまうワケ」)お届けしてきた。最終回は、脳と「やる気」の関係だ。


 「『頑張らなくちゃ』とは思うんだけど、やる気が出ない」

「うちの子は、やる気がなくて困っちゃう」

何かをしようとする人の大きな原動力「やる気」。どのように生まれ、どのように消えるのか。最新の脳科学が、そのメカニズムを解き明かそうとしている。

「やる気」とモチベーションの関係

TBSテレビの「生命38億年スペシャル 最新脳科学ミステリー“人間とは何だ!?”」は2014年、やる気の正体を調べるため、玉川大学脳科学研究所の協力を得て、ある実験を行った。

「ストップウォッチを5秒ちょうどで止める」。これをひとりで30分繰り返してもらうという単純なチャレンジだ。男女10人を「報酬あり」「報酬なし」で2組に分ける。報酬ありのグループは1回成功するごとに100円がもらえる。

まずは報酬なしのグループ。最初はゲームを楽しんでいたものの、早くも5分後には飽きてきた女性が。チャレンジに集中できず、あくびも――。退屈のあまり眠くなった男性や、ついにはストップウォッチを置いてチャレンジをやめる人まで出てしまった。

一方、成功するとお金がもらえるグループは真剣そのもの。指を使ってカウントする人、30分間ストップウォッチを持ち変えることもなく押し続ける女性、頭の位置がほとんど動かないほど集中する男性などなど――。

報酬なしのグループの人たちが、「かなり退屈ですね」「途中から飽きてきた」などと漏らす一方、報酬ありのグループの人たちは、「あっという間でしたね。30分もやっていたんですかね?」「時間が経つのが早かったです」などと話した。

チャレンジ回数にも違いが出た。報酬なしのグループは平均175回に対して、報酬ありのグループは同235回。報酬ありのグループに強い「やる気」が見てとれたのだ。

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