大日本印刷

国内最大級の電子版業界紙サービス 「DNPデジタル新聞販売サービス
“デジタル新聞ダイレクト by honto"」が今注目を集める理由

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情報の宝庫である業界紙をもっと身近にする

このサービスを展開する大日本印刷は国内最大手の印刷会社であるが、なぜこのようなビジネスを開始したのだろうか。その狙いについて、佐藤氏はこう解説する。

「大日本印刷では、従来より電子書籍のサービスを展開しており、電子版の書店であるhonto書店も立ち上げています。この電子書籍同様に、電子新聞も将来的に成長していくと予測しています。現在、ニュース情報は紙が主ですが、紙からネットへという流れは急激に加速しています。実際、一般紙はそれぞれ独自に電子新聞を手掛けています。ビジネス情報の宝庫である専門・業界新聞各社も、電子新聞へ期待・検討を始めており、またビジネスユーザーのニーズも高まってきています。電子書籍で培った我が社のノウハウを掛け合わせることで、読者にもっと近づけるサービスが提供できると考えたのです」

大日本印刷では、今、新規ビジネスの育成に注力している。とくにこのサービスを手掛けるhontoビジネス本部ビジネス開発ユニットでは、出版などを中核としながら、ビジネスを開発し、実証実験していくことで、各事業部とのシナジー効果を出すというイノベーター的な役割を担っている。

「将来的には、企業の福利厚生でこのサービスを利用していただいたり、そのつながりをきっかけに協業的なサービスも展開していければいいと思っています」
 そう語る佐藤氏は、今後扱う専門・業界新聞を100タイトルまで増やすことを視野に入れているという。このサービスを利用すれば、主要な業界の情報はほぼカバーできる状態にしていきたい―――。いつでも買えて、どこでも読める。この機動性こそ、今あらゆるビジネスシーンに求められているもの。情報の宝庫と言われる専門・業界新聞を電子版で提供する「デジタル新聞ダイレクトby honto」は、成果を求めるビジネスパーソンにとって、必要不可欠なツールだと言えるだろう。