実はメロン全国1位、茨城で聞いた「最高の食べ方」 生産者泣かせ「イバラキング」にも挑む達人たち
「メロンは赤肉と青肉とでかなり味わいが異なります。だから自分の好みが赤なのか青なのかを知っておけば、残念な思いをすることはかなり減りますよ」とは長峰さん。
「まず色で選んで、硬さを決めて、それから品種。この順番がいい」(鷺沼さん)という。
なぜJAほこたのメロンは売れるのか
では、JAほこたのメロンが売れる理由は何なのか。
長峰さんは、「上手に作ったメロンならどれもおいしいはず。ただ市場関係者からは、鉾田のメロンは果実1個のおいしく食べられる期間が長いと評価してもらっています」と語る。
「どんな産地でも一生懸命作っているのは同じだし、差がつくとしたらここの土地のおかげじゃないかな。海の音が聞こえる場所で、いつも海風に当たっているのがプラスに働いてるような気がする」とは鷺沼さん。
どうも匠たち自身も、鉾田のメロンが全体的においしい理由を正確に把握できているわけではないようだ。
生産する品種の選定は、産地にとって最も重要な業務のひとつだ。どの品種を生産するかによって、自分たちの利益が大きく変動するのだから、生産者にとっては命がけの仕事だともいえる。
JAほこたではメロン研究部を作り、持ち回りで毎年10数名の生産者が新品種の栽培試験と評価を行っている。
「リスク分散のために、ほんのちょっと味は落ちるけど栽培しやすい品種とか、秀品率の高い品種とかも選んだりするんですよね?」
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