《プロに聞く!人事労務Q&A》会社が繁忙であることを理由に育児休業の申請を却下できますか?

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■ワーク・ライフ・バランスの実現のために

現在は、「イクメン」という言葉にも代表されるように、男性も積極的に育児へ参加するようになってきました。

男性が育児に参加することによって、多様な考えや発想が生まれ、それが仕事へも影響を与えるといわれています。

小さい職場では、子育てなど家庭の状況から時間的制約を抱えている労働者について仕事と家庭の両立支援を進めていくのは難しいことと思います。

しかし、仕事と家庭の両立しやすい職場づくりは、企業にとっても優秀な人材の確保・育成・定着につながる等のメリットもあります。

また、今回、この男性社員が御社における初めての育児休業取得者であれば、「中小企業子育て支援助成金」の対象になることも考えられますし、この男性社員の代替要因の確保等を検討しているのであれば、「両立支援レベルアップ助成金」の対象になることも考えられます。助成金のことも考慮してみてください。

鈴木ひろみ(すずき・ひろみ)
東京都社会保険労務士会所属。法政大学法学部法律学科卒業。東映CM入社。TV-CMの製作進行、プロダクションマネージャーとしてTV-CMの企画・製作を担当。その後、ファッション雑誌編集者を経て、1995年に鈴木社会保険労務士事務所を開設。著書に「どうなるの?わたしたちの労働環境」、「得する年金損する年金 図解新年金制度」など。


(東洋経済HRオンライン編集部)

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