ドコモ、「セット割引」で起死回生図れるか

紆余曲折経てようやく3月から販売開始

光回線と携帯電話のセット割引を発表したドコモ。加藤社長は「iPhoneと新料金プラン、光回線も含めてトータルでユーザーに利用していただきたい」としている

これが起死回生の一打となるのだろうか。NTTドコモは1月29日、光回線サービス「ドコモ光」を3月1日から開始すると発表した。NTT東西が光回線の「フレッツ光」を卸売りし、パートナー企業が自社サービスとして提供できる「光コラボレーション」を利用する。同時に携帯とのセット割引「ドコモ光パック」も始める。当初計画していた2月からはずれ込んだものの、3月商戦には間に合った。

ネット接続業者(ISP)を含めた光回線サービスの料金は、戸建て向けが月額5200円、集合住宅向けは4000円(6月以降に提供されるISPを選択した場合は200円上乗せ)。ドコモのISP「ドコモnet」を利用することも可能だ。モバイル端末とのセット割引はデータ量5ギガプランの場合は毎月800円、8ギガなら1000円が割引する。大容量の30ギガのプラン(ファミリー向け)は3200円の割引と、よりデータ量の多いプランのユーザーが優遇される仕組みとなっている。

収益貢献は当面先か

光回線と携帯電話のセット割引ではKDDIが先行しているが、会見で加藤薰社長は「他社とは異なり割引額は減少しない。長期で利用すれば、『ずっとドコモ割』などでさらにお得になる。家の中でも外でもデータ通信ができる便利さを楽しんでいただきたいし、サービスも推進する。安さだけで訴求するわけではない」とドコモの強みを強調した。

ようやくセット割引を提供できることになったドコモだが、収益的に貢献するには少し時間がかかりそうだ。というのも、すでにフレッツ光とドコモ両方に加入している利用者の場合、利用者側はセット割引を享受できるが、ドコモへの収益貢献は大きくない。ドコモ利用者が新たにフレッツ光に加入した場合も同様だ。つまり、ドコモにとってはドコモ光という販促ツールを足掛かりに、どれだけ携帯の新規ユーザーを獲得できるか、デジタルコンテンツの利用を促せるかといったことが重要となってくる。

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