【産業天気図・食料/飲料】猛暑でも台風襲来に泣く。05年もビールは横ばいか

2004年の猛暑は飲料、アルコール業界にとって願ってもない追い風だった。飲料業界は各社とも7月は2~3割増とフル操業。ところが、8月後半以降、西日本では台風が相次ぎ襲来。消費者の外出機会が減ったうえマインドを冷やした。夏場の需要増は一時的なもので、結局は4%増に落ち着きそうだ。この伸びも天候要因によるだけに、05年の伸びはグッと圧縮されそうだ。
 一方、ビール・発泡酒は猛暑でも総市場が前年を割り込んでいる。1~10月の出荷数量は5%減。統計には表れないサッポロビールの「ドラフトワン」(雑酒扱い)を加えても前年比マイナスだ。7月こそ猛暑効果を満喫したが、他の月は低迷。消費低迷、若者のアルコール離れにビール各社とも対応しきれていない。各社、新種ビールでの市場掘り起こしに躍起だが、成功していない。ドラフトワンは税制の間隙をつき、発泡酒より10円安い(350ミリリットルの場合)第3のビール市場を作り上げた。
 消費者のアルコール離れは徐々に浸透しており、05年も総市場は横ばいを確保できれば上出来かもしれない。総合すると、業界の空模様は『曇り』といえよう。
【長谷川隆記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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