「いちご祭」、ミニストップが得意技で参戦 ローカロリーの「練乳いちごパフェ」で勝負

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  「ひなまつり あまおうショートケーキ」(2800円 税込み)

いちごイヤーを飾る、ミニストップのいちごシリーズはまだ始まったばかり。3月3日のひなまつりに向けに数量限定で発売するのが「ひなまつり あまおうショートケーキ」(2800円 税込み)。1月30日から予約開始だ。ブランドいちごの中でもトップクラスの人気を誇る、あまおうをぜいたくに使用しているこのケーキは、昨年から販売を開始した。

「昨年は非常に反応がよく、予約の締め切り前に完売してしまいました。4号サイズ(直径12cm)で、2~4人で食べるシーンを想定して設計されているのですが、自分のためだけに購入されるお客様もかなり多かったようです」(広報担当 山盛雅美さん)。

今年のケーキも、トッピングはもちろん、スポンジで挟まれたサンド部分にもあまおうがぜいたくに使われている。外側にカット部分が見えており、ちょうど桃の花のように見えるのがかわいらしい。大ぶりで色合いも鮮やかな、あまおうの特徴が活かされたケーキと言えるだろう。昨年同様、「自分へのご褒美」需要で予約が殺到しそうだ。

今後、ぶどうパフェも販売予定

最後に、いちごイヤーに向けたミニストップの意気込みを聞いた。「いちごイヤーだからこそ、カップの上下にいちごの入ったパフェで、たっぷり食べて頂きたいと思います。また、近々ぶどうパフェを予定していますが、今年も季節に合わせてさまざまなフルーツパフェを販売していきます。2015年のスタートを飾る練乳いちごパフェで、はずみをつけたいと思います」(中間さん)。

「お客様のいちごへのご要望も高いと思うのですが、実は、チルドスイーツの担当者が個人的にもいちごが大好きなんです。当社では、担当者の『好き』という気持ちが商品の企画に反映されることも多いんですよ。ですので、今年はさらに、いちごを使ったスイーツの充実が期待されます」(山盛さん)。

ミニストップの業績を見ると、2014年3月1日~11月30日の売り上げ高は2545億7000万円で、前年同期比94.8%。デイリー商品や加工食品といったスーパーマーケット代替機能商品や、ソフトクリーム・パフェなどの付加価値の高い商品に力を入れる方針をとっており、狙い通りこれらの売り上げが好調だったという。特にこの部門での売り上げを押し上げたのが、2014年10月に発売した「パステルなめらかプリンパフェ」で、発売後3週間で100万食以上を売り上げた。これらソフトクリーム・パフェの伸びは引き続き期待されるところで、今後発売が予定されている商品にも、かなり力が入ってくると思われる。特に近々のバレンタインシーズンへの動きが注目される。

圓岡 志麻 フリーライター

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まるおか しま / Shima Maruoka

1996年東京都立大学人文学部史学科を卒業。トラック・物流業界誌出版社での記者5年を経てフリーに。得意分野は健康・美容、人物、企業取材など。最近では食関連の仕事が増える一方、世の多くの女性と共通の課題に立ち向かっては挫折する日々。contact:linkedin Shima Maruoka

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