ポーラ・オルビス「マルチブランド戦略」の勝機 幅広い「美」の実現を支える基幹システムとは?

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マルチブランドで新しい美を追求していく

ポーラ・オルビスホールディングスといえば、ビューティーディレクターによるカウンセリングや先端技術を投下した商品が特徴のハイプレステージブランド「ポーラ」、化粧品通信・EC販売に強みを持つ、ミドル価格帯の「オルビス」の2つを思い浮かべる人が多いだろう。「ブランドひとつひとつの異なる個性を生かして、世界中の人々の人生を彩る企業グループ」をグループのビジョンとして掲げているように、オーガニック化粧品中心の「THREE(スリー)」、敏感肌専門ブランド「DECENCIA(ディセンシア)」、オーストラリアに自社農園を持つ「Jurlique(ジュリーク)」など、個性豊かなブランドを多数展開している。

現在、ブランドはビューティーケア事業で10あるが、今後さらに増えていく可能性が高い。同社総合企画室の樋口伸氏は、長期ビジョンを次のように解説する。

総合企画室 管理会計・BPRチーム 課長
樋口 伸

「コロナ禍による新しい生活様式も1つの契機になっているのかもしれませんが、世の中での美の捉え方が非常に幅広くなってきました。化粧品による価値提供だけでは、多様化する美のニーズを捉えることが難しい。それを踏まえて、弊社は2022年2月に発表した長期経営計画で『多様化する“美”の価値観に応える個性的な事業の集合体』を2029年に向けた長期ビジョンとして掲げました。今後はビューティーケア事業を拡大させつつ、ウェルビーイングや地域社会への貢献などの社会的価値貢献にまで事業領域を広げ、これまでとは違う領域でも美を追求する事業を展開していきます」

マルチブランド戦略を強化する際に悩ましいのが、グループとしてのデータ集約だ。各ブランドが「らしさ」を発揮するには、データの取り方や活用法も含めて各社に裁量を持たせたほうがいい部分もある。しかし、グループとして経営判断するときには、ブランドを超えて統一されたデータが必要だ。この難問を解決するため、ポーラ・オルビスホールディングスはオラクル製品を導入してデータ環境を整えた。

同社の取り組みは、ブランドや事業会社を複数持つ企業にとって参考になるだろう。その詳細は、こちらのページから無料でダウンロードできるPDFで確かめてほしい。

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