実は世界一!日本のウイスキーがスゴイ理由

「マッサン」の思いを紡ぐ職人のワザ

ウイスキーには「12年」「17年」と表示されているが、これはその年より古いウイスキーだけをブレンドして作られたという意味。樽の中にあるウイスキーは毎年およそ3%蒸発する。10年間貯蔵すると樽の中にあるウイスキーは3分の2になり、さらに50年経つとほぼなくなってしまう。

年代が古ければ古いほど希少価値が上がる。創業80周年を記念して発売された「ザ・ニッカウヰスキー40年」は50万円という高値にもかかわらず、初回出荷分が、即完売するほどの人気だった。

「竹鶴」はどうやって作る?

ウイスキーの製法は醸造・蒸溜・熟成・ブレンドの大きく4つに分けられる。大人気のモルトウイスキーの「竹鶴」がどのようにして作られるのか? 佐久間さんに伺った。

① 醸造

まずは醸造だ。大麦を水に浸して、発芽させた大麦をピートと呼ばれる可燃性の「草炭」の煙でいぶしながら大麦を2日間乾燥させる。この時、大麦についた香りがウイスキーの芳醇な香りのもとになる。

そして、乾燥した大麦を砕いて粉状にしたものをタンクに入れ、お湯を加えておよそ7時間撹拌させる。熱によって大麦のでんぷん質が糖分に変わる。これに酵母を加え、3日間発酵させる。糖分が分解されアルコール度数7%の麦汁、ビールとほぼ同じ液体になる。

② 蒸溜

次に蒸溜。醸造酒に熱を加えアルコール度数を高めていく作業だ。アルコールは水よりも早い80℃で蒸発するため、醸造酒を80℃に熱するとアルコールだけを抽出することができる。

1回目の蒸溜で20%、2回目の蒸溜で60%のアルコール濃度となる。できたばかりのウイスキーはまだ無色透明だ。

③ 熟成

そして熟成する。原酒の味や香りを変化させ色づけを行う作業である。ホワイトオークというブナ科の木で作られた樽で最低3年間、原酒を熟成させる。樽の内側を一度焦がすことによって、無色透明のウイスキーが琥珀色へと変わる。

④ ブレンド

最後にブレンド。1つずつ原酒の味を見ながら、1滴単位で混ぜていく。竹鶴は余市の原酒と宮城県の蒸溜所で作った原酒とブレンドして作られる。あえて、別の蒸溜所の原酒とブレンドすることで味に深みを出すのである。

こうして長い製造工程を経て、ウイスキーは私たちの手元に届く。新年会などで、まだまだお酒を飲む機会が多いこの時期。大正時代から受け継がれる日本のウイスキーの歴史、それを紡ぐ職人達の情熱に想いを頭に描きながら味わうウイスキーは、また違った味わいを感じさせてくれるだろう。

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