結婚式、最近トレンドの「共有婚」って何? 招待客が減り、費用は減少傾向へ

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友人が準備段階から手伝う「共有婚」が最近の流行(写真:アフロ)

人生の一大イベントである「結婚式」。意外なことに、景気動向は結婚式にかける費用をあまり左右しない。「リーマンショックのときにも費用は下がらなかった。日本人は、結婚式は晴れの場だという意識が強いためだ」と、リクルートブライダル総研の田中巌所長は言う。

挙式、披露宴などを含む2014年の結婚式費用の全国平均(推計値)は、333.7万円。前年から6.7万円減少した。(ゼクシィ結婚トレンド調査2014)。

招待客数の平均は72人

田中所長は、「2012年までは、1人当たり料理飲食代の増加が結婚式費用総額を押し上げていた。が、2013年以降、挙式、披露宴の招待客数が減少傾向にあることが総額の漸減につながっている」と指摘する。招待客の内訳では、恩師・友人、勤務先の上司・同僚の人数はあまり変わらないものの、親族の人数が減っている。

文化的、地域的要素によってかける費用が大きく変わってくるのも結婚式の特徴だ。地域別に見ると、茨城・栃木・群馬県が367.9万円、九州が363万円、福島県が360.4万円と高い。

これらの地域は、披露宴の招待客人数が全国平均の72.2人を上回る。多くの招待客を呼ぶという慣習が、総額を押し上げた。

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