ドコモ、コンテンツ契約が1000万を超えた 「dマーケット」を伸ばし定額収入拡大へ

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 1月13日、NTTドコモは、雑誌の読み放題や動画配信など「dマーケット」で提供する5つのサービスの契約数が1000万件を突破したと発表した。写真はドコモの販売店、2013年9月撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 13日 ロイター] - NTTドコモ<9437.T>は13日、雑誌の読み放題や動画配信など「dマーケット」で提供する5つのサービスの契約数が1000万件を突破したと発表した。新料金プランで音声通話が定額となるなか、パケット通信量の増加が期待できるコンテンツ配信事業などは収益拡大のカギを握っており、さらなる上積みを目指したい考えだ。

合計で1000万件を突破したのは、月額400円で100誌以上の雑誌が読み放題となる「dマガジン」や、同300円か500円で100万曲以上の楽曲が聴き放題となる「dヒッツ」、同500円で映画やドラマが見放題となる「dビデオ」など5つのサービス。ドコモ以外のユーザーでも登録が可能だが、契約者のほとんどはドコモユーザーという。

同社の月々サポートの影響を除いた2014年7─9月期の総合ARPU(1契約当たりの月間平均収入)は前年比2%減の5230円にとどまった。このうち音声は同9%減の1700円、パケットは同横ばいの2970円。音声通話のヘビーユーザーが先行して新料金プランに乗り換えたことに加え、データ容量の小さいコースを選択するユーザーが多かったことが足を引っ張った。

一方、コンテンツ関連収入などのスマートARPUは同12%増の560円、dマーケットの1人当たりの利用料は前年比30%増の990円と順調に成長しており、大容量コンテンツの増加に伴い、パケット通信量は2014年4─9月期に前年比1.5倍に拡大している。

加藤薫社長は昨年10月末の決算発表時に「新料金プランは中期的にパケット収入を拡大することが狙いの一つ。その前提となるパケットトラフィックの増加トレンドは確実に進行している」と述べ、先行きに自信を示した。

同社はコンテンツ配信や電子商取引(eコマース)などの「新領域」で2016年3月期に売上高1兆円を目指している。

 

(志田義寧)

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