サラリーマンにできる不動産投資とは……若手投資家3人が語る大家さん「おいしい話」

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 3年ほど、不動産投資のコンサルティングをやっていますが、年収が300万円ほどで、手持ちが50万円でやりたい、という人がいました。それはそれは厳しかったです。できれば400万~500万円ほどないと、金融機関の融資条件もなかなか満たせません。

石川 やはり500万は貯めるべきでしょう。ただ、300万円でワンルームマンションの投資から始める、という手はあります。そこでカネの回り方、不動産業者との付き合い方を勉強するのも、アリです。

--石川さん、菅谷さんはコンサルティング会社にお勤めの経験もあり、会計や税金の知識とかもあったのですか。

菅谷 それは必要ですが、私の場合は退職後に身に付けました。会計の知識というか、収支の見方というのは前に会社を興したときに勉強しました。

--なるほど……。

菅谷 それだけではなく、みんな調べない、知らないままでいることが多すぎます。たとえば、300万円の戸建て住宅というのも田舎ならかなりあるんですよ。そういうものが首都圏にも存在するということも知らないのでは、投資はできない。

--石川さんは?

石川 宅建の資格を持っていますが、投資には関係ないですね。

--情報はどうやって得ていますか。

菅谷 ネットでいくらでも探せる時代ですよ、今は。

石川 私も北関東で、300万円の戸建て物件を探しましたよ。戸建ては家族持ちが入るから、比較的安心なんです。

 私もその考えには賛成ですが、さすがに聞いたことのないような土地だったりすることが多いですね。

菅谷 そうそう。そのあたりは注意が必要。

--物件の管理は…

 もちろん、管理会社に頼みます。

菅谷 手数料は家賃の5%ほどですし、交渉次第で下げることも可能です。家賃の回収からクレーム処理まで自分でやるのは到底無理です。

石川 それでも物件を見に行ったり、掃除しに行くことはありますよ。年に数えるほどですが……。

--そんなもんなんですか。それを聞くと、やってみたくなりますね。

菅谷 ただ、自己資金は最低500万円は要るし、知識も必要。その意味で不動産投資の参入障壁は高い面もあります。

--それについては、菅谷さんも著作の中で触れてますね。

菅谷 不動産について、よく勉強するのとしないのとでは、生涯で数千万円の差が出るでしょう。本を10冊も読んで、仲間と情報交換すればいい。

--情報を仕入れ、仲間を集め、実践して経験値を積んでいく……。

菅谷 まさにそこが“ドラクエ流成功法”なわけです。私は財務諸表も昔は読めませんでしたが、自分で会社を興すときに勉強しました。何事も走りながら勉強することです。

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