サラリーマンにできる不動産投資とは……若手投資家3人が語る大家さん「おいしい話」

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◇本を読め

--さて、皆さんの情報収集の方法は?

 不動産業者から、メール、ファクス、電話で「興味ないですか」と連絡が来ますが、昔気質の業者さんはまず電話してきますね。北海道から関東まで10社ほどと付き合いがあります。

--大手も?

 ほとんど個人、中小の業者です。資料を見て、よければ物件を見に行き、買えるかどうかの判断をします。

--見ないで買った物件なんかありますか。

 あります。ネットの地図を見て、周辺環境をチェックしました。今も9割が埋まっていて、順調に回っていますね。

--借り入れは、これまでどれくらいで?

 大台に乗るくらいで、それが年20%で回っています。今のところ10年で返し終えるという計算です。借入先は都銀、住宅金融支援機構、地銀などです。

--菅谷さんは?

菅谷 それ相当の額はありますが、返せるときに返すという感じです。都内に自宅があるので……。

 いいなあ(笑)。

--石川さんは?

石川 現状でウン億円。ピーク時でもウン億円台ですよ。

--所有物件は築年どれくらいでしょうか。

 平成以降のものです。といっても20年経っているものもあります。

石川 私は1987年です。

菅谷 古いもので88年というのがありますが、これがRCの物件だと大規模修繕が大変でいっぺんで利回りが下がってしまいます。木造が最高ですよ。古くなったら、自分で建て替えればいいんですから。

--新築物件には手を出さないのですか。

菅谷 初期トラブルがたいていありますから、あまりお勧めしません。中古のほうがリスクは少ないと思います。

 中古って、悪いところがすでに出切っているので逆に安心なんです。

菅谷 そうそう。新築ほど、雨漏りとかするもんですよ。業者が工事中に倒産したりして完成しない、というリスクも最悪あるんですよ、新築の場合。

--誰にでも不動産投資はできますか。たとえば、サラリーマンが300万円でやりたい、と言ってきたらどうアドバイスしますか。

菅谷 500万円貯められない人には勧めないですね。100万、200万でひーひー言ってる人はやめたほうがいい。不動産の場合、“飛ぶ”ことがありますからね。

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