シャープ高橋社長、「円安進めば生産国移す」

白モノ家電事業を襲うダブルパンチ

シャープの高橋興三社長は、今の為替水準だと「(業績に対して)マイナス方向に働く」と話す

「しんどい方向に行っている」――。シャープの高橋興三社長は7日、東洋経済などのインタビューに応じ、足元で進行する円安について率直な感想を述べた。白モノ家電など輸入品の仕入れ負担が増える一方で、液晶パネルやLEDなどのデバイス分野で海外顧客からの値下げ要請が来ているという。

一方、昨年から進めている組織風土改革については、昨年に掲げた目標「けったいな文化を変える」から発展させて、新規事業の立ち上げに向けた意識改革を全社員に向けて4日に発信したという。以下、インタビューでの一問一答を掲載する。

円安は白モノ家電事業に打撃

――為替の影響について。ドルが1円円安になると業績はどう変動するか。

従来、輸出と輸入で影響はニュートラルと説明してきた。しかし正確な数値は話せないが、今の水準ではマイナス方向に働くことになる。円安影響は(海外生産している)白モノ家電で大きく、これから厳しくなると思っている。2014年4~9月期の業績を見ると期初計画に対して未達だったが、あれだけ円安に振れたわりには感覚的にはがんばってくれたと思う。

よく快適な為替レートを聞かれるが、円安が進みそうなら生産国を移すし、逆に振れるとまた方針は変わる。1ドル=120円や110円が快適という考え方ではなく、その水準に合わせて事業を向けていくという考え方になる。

――ユーロ高も進んでいる。

昨年の段階ではユーロ高がプラスに働くと話したが、現在は影響がかなり減っている。欧州で構造改革を実施したことでテレビや白モノ家電、太陽電池などがなくなり、複写機などとデバイス(液晶パネルやLEDなど)だけになった。あまりユーロの影響は気にしなくていい状況だ。

――基幹の液晶事業について。変動の激しいスマートフォン向け中小型液晶では、同業のジャパンディスプレイなどは苦戦を強いられている

他社についてはコメントできない。ただシャープの受注状況も、もちろん振れている。受注が減ると思った顧客が意外と落ちなかったり、もっと増えると思った顧客が伸びなかったりしているが、全体で見ると工場の操業度に影響が出る状況ではない。ただ月々で見ると振れるので、3月期末に向けて売上高と利益を作っていきたい。液晶事業では円安がプラスに働くが、すべてを享受できるような甘い世界ではない。

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