マネタイゼーションの懸念くすぶる米FRB

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日銀も付き合うはめに

日本の長期金利は米国の長期金利と連動して動く。QE2のとばっちりで、日本の長期金利も急騰しメガバンクなどが損切りを余儀なくされている。さらに円高進行を阻止する狙いもあって、日本銀行も12月以降、資金をジャブジャブに供給し続けている。

資産買取基金を設立した「包括緩和」自体が、米国の金融緩和に対抗する意味で踏み切らざるをえなかったものだが、FRBが6月以降もQE2をやめられなければ、日銀の基金増額も濃厚となる。

(シニアライター:大崎明子 =週刊東洋経済2011年1月22日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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