電池技術者“争奪戦” 世界が獲得に血眼!

電池技術者“争奪戦” 世界が獲得に血眼!

「アイ・ミーブ」の増産を急ピッチで進めている三菱自動車。量産型電気自動車で先陣を切り、世界展開をもくろむ同社だが、目下深刻な課題に直面している。それは次世代車のキーデバイスとされる、リチウムイオン電池の技術者確保である。

愛知県岡崎市の研究開発センターで働く若手技術者、両國義幸さん(26)はその貴重な人材の一人だ。大学で材料プロセス工学を専攻した後、別の自動車関連メーカーなどを経て1年半前に三菱自動車に入社した。「毎日、電池サプライヤーのリチウムイオン電池を評価してはデスクでリポートを書く、の繰り返しです」と、多忙な日々を送る。

三菱自動車が社内で抱えるリチウムイオン電池技術者はわずか十数人だ。2013年以降は電気自動車に加えて、プラグインハイブリッド車種の展開も進めていく。自動車の安全性や性能検証のため電池メーカーとすり合わせを行う機会も増えるが、その際には自動車メーカー側にも電池技術に詳しい人材がいないとやり取りができない。

「リチウムイオン電池の技術部隊は大車輪の活動だ。すぐにでも即戦力を手当しないと」。人事部門を担当する小林弘知・人事労政部部長は焦りを隠さない。三菱自動車は10年8月、リーマンショック以後凍結していた中途採用活動を2年ぶりに再開。10年度は80人、今後5年間で200~300人を採用し、その枠の半分以上は電池・電子系の技術者が占める予定だ。

技術者が足りない! 人材会社へ依頼殺到

三菱自動車だけではない。ガソリンから電池駆動への大転換期を迎え、自動車各社は従来手薄だった電池技術の拡充に必死だ。リチウムイオン電池メーカー側も需要の爆発を見越して軒並み事業強化を計画。新規参入の動きも国内外で活発化している。結果、生じているのは修羅場にも近い技術者人材の争奪戦である。


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