台湾学生リーダーは「痴漢の常習者」だった 暴かれたイケメン学生運動指導者の過去

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台湾学生運動のリーダーの1人、陳為廷氏(右)。2015年春の選挙で政界進出を目指すはずが、自らのスキャンダルで立候補断念を余儀なくされた。若者には失望が広がっている(AP/アフロ)

台湾の学生運動リーダーの1人が自らスキャンダルを招き、若者を中心に失望が広がっている。

2014年3月、「ひまわり学運」として世界で広い共感を呼び起こした台湾の学生運動。そのリーダーの1人で国立清華大学大学院生大学の陳為廷氏(24)が、3年前に女性の胸を触るなど痴漢行為を働いたことを告白、台湾政界に衝撃が走った。

結局、政界進出を断念

彼は2015年2月に行われる立法院(国会)の最補欠選挙に台湾中北部・苗栗県選挙区からの立候補を表明したばかりだった。だが、痴漢行為の告白直後に、陳氏にはすでに高校時代から女性に対する不適切な行動があったことが表面化し、12月25日、陳氏は立候補の取り下げに追い込まれてしまった。

自らスキャンダルを招くことになってしまった陳氏は、今回の告白した理由について、「選挙戦が始まると、対立する中国国民党(国民党)がスキャンダルの種を探す前に自ら告白することが大事と考えた」ため、という。

実際には、3年前の一件では被害者の女性とは和解しており、法律上の処分も受けている。ところが、それが裏目に出た。告白後に、ネット上の掲示板サイトで高校生の時期にも、女性の体を触っていたことが暴露された。

次ページ海外にも影響を与えた学生運動だったが……
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