イムラ封筒が好調、デジタル時代にナゼ?

売り上げ増加で3期連続の増益が確実

イムラ封筒は3期連続で増収増益の見通し(写真はイメージ)【写真:セーラム/Imasia(イメージア)】

デジタル化のこの時代に、封筒業界トップで老舗のイムラ封筒が好調だ。12月10日に発表した今期の第3四半期決算(14年2月~10月)は、売上高が前年同期比4%増の170億円、営業利益は3.8億円と前年同期比で4割以上の増益。あと3カ月を残して、通期計画の3億円を上回った。

もともと同社は上期に利益を稼ぐ構造になっている。上場企業の多くを占める3月決算企業の株主総会関連の封筒注文や新年度入りに伴う注文など、需要のヤマが上期にあるためだ。一方、需要が一服する下期は赤字になることが多く、通期利益は第3四半期までの累計を下回るのが普通だ。今期の増収増益は確実で、3期連続の増収増益となる見通し。また、第3四半期決算で通期の営業利益見通しを据え置いたが、足元の勢いからすればそれを超過する可能性が高い。

かつては赤字決算の連続

最近でこそ好業績が続いているが、数年前までのイムラ封筒は長期の需要減少に見舞われて赤字だった。上場した2000年度を振り返ると、当時の売り上げは271億円、営業利益は15億円超。だが、ここから長期低落のトレンドが始まる。デジタル化の進展に伴い、ジリジリと封筒の需要が減る中、顧客の"ハガキ化"の動きが重なった。請求書やダイレクトメール(DM)など、それまで封筒を使っていた顧客が、割安なハガキへのシフトを強めたのだ。さらに11年3月の大震災も追い打ちをかけた。

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高価な特殊紙を使わずに、加工技術で凹凸をつけるエンボス加工。写真のサンプル商品はロゴに凹凸を付けている(イムラ封筒ホームページより)

この結果、11年度は売り上げが212億円と上場時から60億円近くも減り、上場以後で4度目の最終赤字に陥ってしまった。追い込まれたイムラ封筒では、役員報酬や従業員賞与の削減をはじめ徹底した経費の削減を断行する。

一方で、凹凸のついた高級感のあるエンボス型封筒や中身がぬれないラミネート加工の封筒などで技術力を訴求し、需要喚起を図った。それもあってか、減り続けていた封筒の需要は、デジタル化やハガキ化の影響が一巡し、ようやく下げ止まってきた。12年度には小幅ながら黒字化を果たし、業績は右肩上がりが続いている。

だがこの背景には、実はラッキーな一面もある。相次いで特需が発生しているからだ。

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