富士フイルムホールディングス社長・CEO 古森重隆--明日への投資に10%の利益率は必要

富士フイルムホールディングス社長・CEO 古森重隆--明日への投資に10%の利益率は必要

写真フィルムの需要がピークだった2000年に、社長に就任した。最初の2~3年は前経営者の影響が強く、何もできないまま、売り上げはずるずると下がっていった。

03年のCEO就任を機に、構造改革を決断。巨額のおカネを使い人員削減などの痛みも伴ったが、07年度には創業来の最高益を達成した。TACフィルムなどの成長事業も順調に伸び始めた。だが、08年のリーマンショックで、まさかここまでというほどの深い傷を負った。

企業の最終目的は、顧客にいい製品、優れた価値を提供し続けることだ。明日への投資のために最低でも10%の利益率は必要だ。そこで08~09年度に2度目の構造改革を実行した。この改革も100%成功したと考えている。損益分岐点がかなり下がり、利益体質になった。あとは売り上げを伸ばしていくだけだ。

メディカル(診断・治療・予防)の領域で18年度売上高1兆円(現在2000億円強)を目指す。そのうち新薬で売上高3000億円は最低ラインだ。薬を適切な場所に届けるDDS(ドラッグ・デリバリー・システム)の技術は、既存の新薬メーカーよりもわれわれに強みがある。 

TACフィルムなどで儲け、パイプライン(新薬候補群)への先行投資を支える。08年に買収した富山化学は創薬力に定評がある。ブロックバスター(超大型薬)を開発できれば1製品のライフサイクルで売上高1兆円、利益5000億円も可能だ。

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