厳しすぎる結婚の条件、守れなければ即離婚? 「プロ彼女」が「プロ妻」になれるとは限らない

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話題沸騰中の「プロ彼女」。“条件付き”の結婚で、幸せをつかめるのでしょうか(写真:Tokyo image groups / Imasia)

人気俳優の西島秀俊さんが11月に結婚を発表し、女性ファンたちに衝撃を与えた。西島さんといえば、以前から「結婚相手の条件が厳しすぎる」ということが話題となっていた。今回、その条件をクリアしたとされる相手の女性について、「完璧な彼女」という意味を込めて「プロ彼女」と呼ぶ声もあるほどだ。

週刊誌「女性自身」が報じた、西島さんの「結婚の7条件」は以下の通りだ。

・ 仕事のワガママは許すこと
・ 映画鑑賞について行かない
・ 目標を持ち、一生懸命な女性
・ “いつも一緒”を求めない
・ 女の心情の理解を求めない
・ メールの返信がなくてもOK
・ 1カ月半会話なしでも我慢すること

 

特に厳しいといえるのが、「1カ月半会話なしでも我慢すること」。ツイッター上では「西島さんなら許される」といった声がある一方、「1カ月半会話なしはひどい」「夫婦の意味があるのか」といった意見もあった。

法律上の拘束力は?

「惚れた弱み」と言ってしまえばそれまでだが、相手から結婚の条件を付けられたとき、どんなにひどい条件でも、守らないければならないのだろうか。たとえば、今回のように「1カ月半会話なしでも我慢すること」を守れなかったら、離婚されても仕方がないのだろうか。男女の法律問題にくわしい堀井亜生弁護士に聞いた。

「今回西島さんが課したといわれている『結婚の条件』は、仮に妻となる女性が、条件を理解したうえで結婚したとしても、単なる当事者の『約束』にすぎません。これを破ったからといって、離婚になるまでの法律上の拘束力はないと考えられます」

堀井弁護士はこう述べる。なぜ、拘束力がない「約束」だと言えるのだろう。

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