マクドナルドがデリバリー市場を破壊する?《それゆけ!カナモリさん》

マクドナルドがデリバリー市場を破壊する?《それゆけ!カナモリさん》

■マクドナルド、デリバリー参入の衝撃

 デリバリーサービスは原則24時間体制。ハンバーガーやポテト、ドリンクなどの注文をコールセンターで受け付け、バイクで店舗から10分以内程度の地域に配達する。配達の経費、主に人件費が従来よりかかるため、そのコストは別途宅配料を顧客から徴収するか、メニューを値上げすることを検討しているという。

 マクドナルドの店舗数は、現在効率化を図るため削減中ではあるが、2010年2月時点で3686もある。最終形としてその数のデリバリーサービスが動き出すのだ。ハンパではないインパクトだ。

 宅配ピザ市場のリーダー企業は、売上げ・店舗数とも第1位はピザーラだが、約570店とハンバーガー業界第3位のロッテリアと同等(2位はモスバーガーの約1360店)の店舗数しかない。また、店舗数が1000を超えている宅配対応の外食チェーンとしては、カレーのCoCo壱番屋があるが、同社は全店対応しているわけではない。

 普段の記事では4Pというフレームワークを紹介しているが、今回のケースでは、米国のラウターボーンという広告学者が提唱した4Cを使うと理解しやすい。4Cは、4Pを顧客目線で見直したもので、Productは「Customer‘s wants」、Priceは「Total cost of customers」、Placeは「Convenience」、Promotionは「Communication」と読み替える。

 デリバリーがその価値を高めるのは、主にコストとコンビニエンスだ。このコスト概念では、単に商品の価格だけでなく、時間コストも含む。デリバリーは家にいながら待っていられるので、顧客の時間コストを大きく削減することに寄与する。

 コンビニエンスという面では、コールセンターを設置して、誰でも覚えやすい「0570-0143(おいしさ)-55(ゴーゴー)」という全国統一の配達用電話番号を設定するというから、ネットで店舗検索、配達地域を確認するまでもなく、どこでも、手軽に注文できてしまう。そして、外食デリバリーチェーンでは国内初となる24時間体制。いつでも、家にいながら、注文できるのだ。

 今回のマクドナルドの施策、様々な観点から面白いのだが、今後を占うという意味で、価格を中心に考えてみたい。

関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
経済の新常識<br>日本の今を「総括検証」!

追加緩和発動!風雲急を告げる日本経済を緊急解説する。景気、為替、経済対策などを賢人たちが徹底講義。加えて、「今」を読み解くための経済学の歴史、経済統計の見方も説明。

  • 新刊
  • ランキング