実は富裕国バングラデシュ--駐在員の安全を確保しながら進出が可能

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--駐在員数はまだまだ少ないですね。では現地での生活インフラはどんな感じでしょうか。インドと比べてどうですか?

インドはどんどん改善されていますが、バングラデシュはダッカでさえ停電が本当に多いです。一人あたりの電力消費量は世界最低レベルらしいのですが、一日に何度も停電します。

ある工場を視察したときの事ですが、電力節約のため部署ごとに節電していて、エアコンを切っている部署があったのが本当に驚きました。そのセクションに入ったら、むあ~と、もう暑い!湿度100%でムンムンするなか、黙々と仕事をしていて、すごいなあと思いました。最近は最低賃金が改定されましたが、こんな環境で月3000円とか4000円の給料なのかと、いろいろ考えてしまいます。 縫製工場は女性たちが多いですが、一般工員の彼女たちの家は「もちろんエアコンなんかない」そうです。

 

 

本当に日本人は甘えすぎ、ですね。話が飛んでしまいましたが、工場はもちろん、いたるところで自家発電機が重宝されているような環境です。駐在員が一番不便を感じるのが電気ではないでしょうか。

その他、通信環境はなんとかなるレベルではないかと思います。交通事情などインドと比べても不便は多々ありますが基本的には似た感じではないでしょうか。赴任環境も総じてこれから少しずつ良くなっていくのではないかと思います。

(聞き手:東洋経済HRオンライン編集長:田宮寛之 須貝氏撮影:尾形文繁)

すがい・しんいち
1973年生まれ。法政大学英文科卒業。外資系IT企業、インド関連コンサルティング会社にて取締役として事業の立ち上げ等を経て、現在はネクストマーケット・リサーチ代表取締役。中小企業診断士。

ネクストマーケット・リサーチ
インド・南アジアの企業・金融・経済情報の提供のほか、インド進出支援コンサルティング、インターネット関連事業などを行っている。http://nm-research.com

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