2020年東京五輪が箱根ランナーを変えた?

正月決戦の先にある“夢舞台”へのアプローチ

ふたりとも2020年東京五輪は「マラソンで勝負する」という考えを持っている。しかし、共に今季のマラソン挑戦を見送ることになった。びわ湖マラソンを予定していた中村は疲労が抜けずに、今季は調子を崩した。その影響を考えての断念だった。一方、当初は東京マラソンを予定していた村山は、マラソンへのアプローチ方法を変えたのが大きな理由だ。

村山は5000m、1万m、ハーフマラソンの3種目で今季の学生ランキングトップに君臨するスーパーエースだ。今年2月の丸亀ハーフマラソンでは終盤にハムストリングスをけいれんさせながら、日本歴代3位の1時間0分50秒(日本人学生最高)をマークしている。

村山のポテンシャルを高く評価する駒澤大学・大八木弘明監督は、

「マラソンをやるなら2時間7~8分台で走れる可能性のあるトレーニングをしてから臨ませたい。少なくとも中間点を1時間3分台で余裕を持って通過しないと、2時間8分は切れません。そのためには、ハーフマラソンのタイムを上げておく必要があります。まずはハーフマラソンで日本記録を狙わせたいですね」

と話している。

村山は箱根後のハーフマラソンで日本記録を目指すプランがあり、それが東京五輪のマラソンに向けた第一歩となる。ちなみに双子の弟・村山紘太(城西大学)は「東京五輪はトラックで勝負したい」という考えだ。

連覇を目指す東洋大学と、全日本4連覇を達成した駒澤大学。箱根路を彩るエースたちの戦いは、少なくとも2020年東京五輪まで続く。箱根の先に「世界」が見えるのか。服部勇馬と村山謙太の“激突”に注目したい。

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