国産ネット検索ベンチャーのフォルシア、旅行業界向けから異業種へも展開
フォルシアのビジネスモデルは、基本的にはシステム利用のロイヤルティを得るモデルだ。このため、ネット旅行の普及に伴って、安定的な収益拡大は見込まれる。とはいえ、旅行業界に限ればそれなりにシェアを確保しただけに、今後急成長は見込めない。
成長に向けた足元の課題は、対象とする業界の拡大だ。マーケティング体制も強化し、スプークの特性を生かせる複数の業界に向けて、浸透を図っているところだ。
フォルシアは、ITベンチャーには珍しく、設立時から「資本」が充実していたうえ、経験上、スタートアップ・ベンチャーの資本政策の難しさを知っていたこともあって、株式公開は検討してこなかった。しかし、今後の一段の成長戦略を考えれば、資金調達や人材確保などの面から、株式公開を視野に入れる必要も出てきそうだ。
(丸山 尚文 =東洋経済オンライン)
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