"自民圧勝観測"でマーケットが沸騰

株高・円安戦略の強化に期待

 12月4日、2日に公示された衆院選での自民党圧勝観測を好感し、株高・円安が加速している。11月撮影(2014年 ロイター/THOMAS PETER)

[東京 4日 ロイター] - 2日に公示された衆院選での自民党圧勝観測を好感し、株高・円安が加速している。政権基盤を盤石にした安倍晋三首相の政策推進力に期待しているだけでなく、これまでの株高・円安戦略が一段と強固になるとの思惑が原動力だ。右傾化加速への懸念はあるものの「それは後回し」といったムードになっている。

ポジティブ・サプライズ

複数の国内メディアが4日公表した衆院選の情勢調査結果によると、序盤の段階ながら自民党は300を超える議席獲得の勢いだ。安倍政権の支持率が最近低迷していたことから、公示前に295だった自民党の議席数が、どの程度減るかでシミュレーションしていた市場には、大きなポジティブ・サプライズとなった。

日経平均<.N225>は年初来高値を更新し一時、7年4カ月ぶりとなる1万7900円台に上昇した。「今晩のECB理事会やあすの11月米雇用統計の発表を控えて海外投資家は様子見ムードだが、市場の先高観は消えておらず、2007年2月の高値1万8300円の年内更新が視野に入っている」(外資系証券トレーダー)という。

連立与党の公明党(公示前は31議席)の予想獲得議席を合わせると、参院で否決された法案を衆院で再可決できる3分の2(317議席)を上回る可能性があり、そうなれば安倍政権の基盤は当面揺るぎないものになる。

期待されるのは、その盤石な党内基盤を背景にした一段の政策推進だ。特にアベノミクスの「第3の矢」である成長戦略や構造改革の推進は、市場でも期待が大きい。

「これまでのアベノミクスで不十分なのは第3の矢。新たな成長戦略メニューがそれほど残っているわけではないが、これまで停滞していた社会保障改革や環太平洋連携協定(TPP)が進展すれば、マーケットでも大きなプラス材料になる」と三菱UFJモルガン・スタンレー証券・投資情報部長の藤戸則弘氏は指摘する。

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