ひろゆき氏と考える、「現代の恋愛事情」 恋愛離れの実態を、大学生に聞いてみた!

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原田:彼女たちは、現実的な数字じゃなくて「安定していそう」というイメージで、結婚生活をとらえているのだと思います。実際、サラリーマンはつらいですけどね。だって、サラリーマンのお小遣いって、全国平均で3万5000円ですよ。今のサラリーマンはきついですよ。

ひろゆき:それに、一生一緒にいるんだったら、楽しい人や、一緒に時間を使ってくれる人のほうがいいと思わないのですか? 日本では「経済力を持っている=時間がない」ですよね。旦那不在でもカネさえ入ってくればよくて、ほかで浮気すればいいとか思ってるの?

女子大学生C:そこまで深く考えてないんだと思います。とりあえず、一般職で入社していい相手を見つけ、自分はいずれ仕事を辞めて、というイメージをしてる子が多い気がします。

女子大学生D:私の周りでは証券会社が人気ですよ。企業が女の子を結婚相手として採るということを知っているので、みんな受けるんです。総合職の男性が何歳でどれくらいの年収かということもわかっているので、それを重視して会社を選ぶ女の子もいます。

社会人になって合コンしたときにいい相手に気に入られるよう、自分がしたくない仕事内容でも、世間体がいい会社なら入ると言っている子もいますね。

ひろゆき:そういう設計なんですか。自分でキャリアを続けて稼ぐというより、結婚できればいいや、みたいな志向が強いんですね。

原田:今、専業主婦願望が高まっていて、4割以上の女子が専業主婦になりたがっているんですよ。僕らの世代は、バリキャリを目指す子が多かったけど、今は減っています。

社会からは、保育所に子どもを預けてバリバリ働けと言われているけど、先輩のバリキャリ女性は負け犬と言われていてイタイから、ああはなりたくないと思っているのです。世の中の流れと自分が感じていることに、すごくギャップを感じている世代ですよね。ちなみに、全国転勤を嫌がる学生は一般職志望の女子だけでなく、男の子にも本当に多い。地元志向が強いというのも、今の若い子たちの特徴です。

ひろゆき:へえー。今、女性の結婚条件を聞いていて思ったのですが、相手としてエンジニア系はお得ですよ。給料は高いし彼女がいない男が多い。ずっと働くだけなので悪さもしない。でも、僕の同世代はだいたい共働きですけどね。辞めたら生活が大変と聞きます。

原田:それでも日本はほかの国に比べて専業主婦が多いですけどね。

(構成:佐藤ちひろ)

※次回は1月3日(土)に公開します

原田 曜平 マーケティングアナリスト

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はらだ ようへい / Yohei Harada

1977年生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、博報堂に入社。ストラテジックプランニング局、博報堂生活総合研究所、研究開発局を経て、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー。2018年よりマーケティングアナリストとして活動。2003年、JAAA広告賞・新人部門賞を受賞。著書に『平成トレンド史』『それ、なんで流行ってるの?』『新・オタク経済』『寡欲都市tokyo』などがある。YouTubeはこちら

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