公共事業が日本を救う 藤井聡著

拡大
縮小
公共事業が日本を救う 藤井聡著

政府は膨大な財政赤字を抱え、公共事業悪玉論が叫ばれる中、本書はあえてその必要性を論じている。著者は土木計画学の専門家であり、道路やダム、港などのインフラや社会資本についての政策論の研究をしている。

たとえば、不要論の筆頭に挙げられる八ッ場ダムの建設に関しては、利根川の利水や治水に関して、さまざまな技術的データと環境要因などを丹念に説明しながら、その必要性を訴える。

甘い汁を吸っている業者や政治家が利権を守るためにやっているといった言説に惑わされることなく、要不要をきっちりと議論したうえで、必要なものに関しては計画的に遂行していくことが日本にとって大事だと説く。

文春新書 872円

  

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT