速報・就職ブランドランキング100--2012年卒の学生が就職したい会社は?

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 総合1位はJTBグループ。グループ企業22社の合同採用を行う。そのため、旅行業だけに限らない幅広い選択肢の存在が、学生の支持を集めている。また、働きたい地域、やりたい仕事を自ら選択し、応募できることも評価されているようだ。しかし、文系・女子学生に人気が集中しているため、今回の集計方法では有利に働いた感もある。

2位には、三菱東京UFJ銀行がランクイン。業界トップとしてのブランド力を発揮し、頭一つ抜け出す結果となった。他メガバンクを見ると、10位の三井住友銀行は昨年より順位は落としたがトップ10入り、さらにみずほフィナンシャルグループが12位で、メガバンク人気は堅調と言っていいだろう。

3位は、昨年トップ(以下「昨年」は昨年の速報時の順位)だったフジテレビジョン。もともと高い競争率を誇るマスコミ。その中でも最難関といわれる同社は、ダメもと覚悟で記念受験する学生も多い。しかし今年は、そんな余裕もないのだろうか。同様の傾向は、マスコミ全体でも見られる。7位電通(昨年4位)、8位博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ(昨年5位)、20位テレビ朝日(昨年12位)、24位講談社(昨年16位)。昨年からマスコミ人気には陰りが見られたが、今年も順位を落とす企業が目立つ。

4位は資生堂(昨年3位)。5位には、全日本空輸(ANA、昨年6位)と、トップ10常連企業が、今年も安定した人気を見せる。9位の集英社(昨年9位)も、マスコミ離れの逆風を受けながら、常連としての順位を堅持している。目立った動きを見せたのが、6位に入った明治グループ(明治製菓、明治乳業で一括採用)。ここ数年、人気が高まっている明治製菓(昨年32位)と、明治乳業(昨年237位)が経営統合し、09年に明治ホールディングスが誕生。今年から「明治グループ」として採用活動を開始した。その話題性もあってか、今年は早々にトップ10入りする結果となった。

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