インフレ目標2%時代の「最強」家計防衛術 リスクは取りたくないけど、損もしたくない!

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このような経済情勢の逆境に耐えうる強い家計、財布を作る方法といえば、給料以外に収益の柱を自ら立てることです。

新たな収益の柱として有力なのは投資ですが、実際に運用するとインフレにより損をする人もいれば得をする人もいます。そこで、今回は得をする人になるための3つのポイントをまとめました。

①「安定」と「チャンス」を両側面から狙う不動産投資
②安定的な収益を目指すインカムゲイン投資
③「投資信託よりETFを買うべき」の意味がわからなければ投資はするな

それぞれについて見ていきましょう。

①「安定」と「チャンス」を両側面から狙う不動産投資

インフレをもっとも歓迎しているのは、賃貸マンションの大家さんたち。過去のモノの値動きを見ると、生活必需品価格の上昇率よりも不動産の値上がり率は大きく、その金額も大きいため、大家さんたちはインフレになれば巨額の富を得られるのです。

とはいっても「不動産など持っていないし、購入する資金もない。不動産投資はお金持ちがするものであって、私には関係のない世界の話」と思っている人が多いかもしれません。

実際には、一般企業のサラリーマンや主婦など「普通の人」が手軽に始められるほど、不動産投資は身近なものになっています。いま、書店で不動産書籍コーナーが人気を集めているのも、このような副業収入を得たいと考えているサラリーマン大家さん予備軍によるものなのです。

頭金を一切出さずにローンを組むだけで賃貸マンションを購入し、家賃収入を得て給料以外のキャッシュフローを作っている人は、すでに非常にたくさんいます。さらに、このようなサラリーマン大家さんたちは、購入したマンションが値上がりすれば、それを売却することで大きな利益を手にすることができる可能性もあります。

マンション経営は、ご存じのとおり、おばあちゃんでも少ない労働時間で無理なく利益を上げられる、いわば日本で最も割のいいビジネスのひとつです。平日の日中は仕事で時間の取れない一般的なサラリーマンの人にとって、不動産投資は給料以外の収益の柱となり得るのです。また、インフレによる諸物価の上昇は家計にとってはビンチですが、値上がり率と額が大きなマンション投資はチャンスを得る可能性を高めます。私は23歳の時に不動産投資をはじめて今も続けています。

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