年収300万円OLが30代でセミリタイアできた理由 「ゆるFIRE」という悠々自適の生活スタイルとは

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そして、本格的に「貯める」に入る前に、散財期はしっかり設けておくことをおすすめしたいと思います。

「子どものころから物欲がまったくありません!」という方であれば別ですが、ほとんどの方にはやはり元から物欲というものがある程度あるはずです。とくに、10〜20代は人生でも一番物欲が強い時期ではないでしょうか。そこで下手に我慢をすると、大人になってから爆発してしまう恐れもあります。

そのため、長い目で見たら、物欲はなるべく若いうちに発散させておいたほうが、その後長く続く資産形成期がうまくいく可能性が高いでしょう。わたし自身も、学生の頃は海外旅行や美容にお金をつぎ込んでいました。

個別株、ETF、投資信託、何に投資する?

最後に「③増やす」について。

いざ投資をしようと思って最初につまずくポイントとして、何を買えばいいのかわからないという人は多いと思います。わたしも最初、そうでしたから。

わたしが投資を始めたころは、あまり情報がなかったので、その少ない情報をもとに危険な買い方をしてしまいましたが、今はたくさんの有益な情報があふれていますよね。しかし、情報が多いゆえにどれを参考にしたらいいのかわからない……という状態に陥ってしまっているケースも少なくないはずです。

まず、投資と一口に言ってもさまざまな投資先があります。株式や債券、不動産、金やプラチナなどのコモディティなどなど。ただ、今回は株式だけに限定したいと思います。

次の図の通り、長期的に見て一番成長しているのが株式ですし、わたしも株式だけで資産をつくってきたからです。

(画像:かんき出版)

株式にもいろいろな種類が存在します。大きく分けると個別株、ETF、投資信託の3つです。

個別株とはトヨタ、アップルなど株式市場に上場している企業単独の株のこと。ETFや投資信託は、そういった個別株を集めて、パックにした商品のことです。ETFや投資信託には、株式以外の商品(債券やREITなど)が入っているものもあるし、株式以外の商品だけで構成されているものもあります。組み合わせ次第で無限に商品がつくれるので、種類は1万以上と、とんでもない数が存在しています。

わたしは投資を始めた直後は日本の個別株を買っていましたが、その理由は主に当時はそれが主流だったからです。そのため今でも個別株を多く保有していますが、これから資産運用を始める方に個別株、ETF、投資信託のどれをおすすめするかと言えば、断然、投資信託です。理由は、今は投資信託がめちゃくちゃ優秀だから。

わたしも数年前から個別株への投資をやめ、ほぼ投資信託の積み立てに移行しています。というのも、ここ数年でインデックス型の投資信託の手数料が劇的に安くなり、しかも自動で積み立てができる機能(ほったらかしにできる、ということです!)まで備わっているからです。

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