事後レポ

─小売りトップが語る。
消費者に選ばれる店舗経営の最新事例─

パネルディスカッション
経営トップに聞く 大規模のオムニチャネル事例!
大手チェーン店はなぜ全店舗に『Windows8タブレット』を採用したのか?

プラザクリエイトとりらくは、いずれもウィンドウズのタブレットを使ったシステム導入を決めており、そのことを切り口にパネルディスカッションは進められた。

●パネリスト
大島康広氏
プラザクリエイト 代表取締役社長

その中で約600店の写真プリントショップを展開するプラザクリエイトの大島氏は、来年から本格的にオムニチャネル化を実行すると明かしたうえで、利益・生産性の上がるシステムとして、エスキュービズム・テクノロジーが提案したタブレット端末を用いたPOSシステムを導入、大型のシステムと比較するとコストが半分以下になると説明した。また基幹系のシステムは安定性が重要になるので、ウィンドウズにこだわったことも明かし、ブランド価値を上げていくためにはつねにシステムを改良していくことも必要だとした。そしてオムニチャネル化が実現すれば小売りの価値が大きく上がる。小売りのメーカー化、メーカーの小売り化も進む。これから成功するのは製造小売だとしたうえで、ビジョンを持っていることとトップのリーダーシップが重要だと語った。

●パネリスト
竹之内教博氏
りらく 代表取締役会長兼CEO

一方、個人事業主に業務委託する形で約400店のマッサージ店を展開しているりらくの竹之内氏は、仕組みを作ることで経営戦略を浸透させることができると指摘。もともとタブレットには消極的だったが、仕組み作りを重視するという観点で導入を決めたと説明した。また現状は、日報がファックスで毎日350通以上送られてきて、その整理だけでも大変だが、システム導入により業務の効率化、コスト削減を期待していると述べた。ただ、オムニチャネルについては、今回のカンファレンスに参加するまで知らなかったと打ち明けた。それでも将来的にはネットで予約を受けたり、顧客をクラウドで管理したりすることが当たり前になり、小売業はそうしたことを導入しないとやっていけなくなるだろうと語った。

●パネリスト
榊原洋氏
日本マイクロソフト ビジネスプラットフォーム統括本部 デバイス&モビリティ本部本部長

これに対して榊原氏は、タブレット端末は落としたりして壊れるので怖いという人も多いとしたうえで、POS端末とつなげて業務効率を上げてコストを削減する、顧客接点のクオリティを高くする、リアルな店の魅力を高めるという三つを実現するためにタブレット端末を使うトレンドがあると指摘。オムニチャネル化は不可逆的な変化であり、変化していく環境の中で柔軟性のあるITインフラを提供していくことが大事だとした。また、ウィンドウズはセキュリティの面でも強みがあることを強調しつつ、ウィンドウズにこだわらずマルチプラットフォームに対応できるITマネジメントが重要であり、オムニチャネルの時代は知らないうちにもう来ている。それによって小売りがどう変わっていくかはわからないが、ワクワクすると語った。

クロージング・スピーチ
~オムニチャネル時代の配送イノベーション~
「スマート宅配BOX」

●モデレーター
武下真典氏
エスキュービズム・テクノロジー 代表取締役社長

パネルディスカッションで進行役を務めた武下氏は、最後に再び登壇し、買い物は便利になったが、いつでもどこでも商品の受け取りができるようにならないと、オムニチャネルは完成しないと提起。同社が開発中の新しいスマート宅配ボックスを紹介した。そして現在、5割に達している再配達を減らせばCO2も抑制できる。11月から実証実験を始めるが、オムニチャネルを完成させるにはさまざまな企業とのコラボが必要だとして、協力を呼びかけた。

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エスキュービズム・テクノロジー
 http://tech.s-cubism.jp/