「ニコニコ動画」の有料ネットライブが好調、自主企画のほかライブ配信受託も狙う

「ニコニコ動画」の有料ネットライブが好調、自主企画のほかライブ配信受託も狙う

動画投稿サイト「ニコニコ動画」の運営を手掛けるドワンゴが、有料ネットライブ事業に注力している。ニコニコ動画(有料会員サービスは2007年6月開始)は10月に有料会員数が100万人を突破し、四半期営業損益も2010年1~3月期から黒字に転じた。同社が今後のコンテンツ拡充と収益拡大の柱の一つに考えているのが、有料ネットライブ事業だ。

自社企画の有料ネットライブ事業として今8月から展開しているのが「ニコニコ大会議」。「大会議」はニコ動の投稿者を集めたコンサートで、8月26日に渋谷CC.Lemonホールで開催された。従来から「大会議」は無料で実施されていたが、有料で行われたのは初めて。

リアルチケットのほか、ニコ動でのネット中継を視聴できるネットチケットを販売。ネットでの視聴者は、生放送中にコメントを書き込むことができ、それが画面に表示される。販売実績は、価格がリアルチケットが5800円、ネットチケットが1500円で、リアルチケットは1716枚は発売当日に完売し、ネットチケットも生放送後も含めて約9500枚が販売されたという。チケットの販売枚数と売上高は、ネットがリアルを上回っている。
 
 画面上のコメントや、出演者が事実上“素人”ながらもニコ動内では有名な“玄人はだし”のアーティストであるなど、ユーザーがライブの共有感覚を持ち得たことがネットチケット販売の好調に結び付いたと思われる。
 
 夏野剛取締役(写真右)は「これまでネットライブはビジネスにはならないのが常識だったが、十分にビジネスとして成り立つ、ということがわかってきた」と話す。CD販売など市場減退が続く音楽業界だが、同社によればライブステージ分野だけは成長を続けているという。ここにITを持ち込むことで、大きく収益化を図るのが同社の狙いだ。

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