女性が不信感を持つ、「イクメン」の落とし穴

<動画>産後ケアのマドレボニータとは?

吉岡マコ(よしおか・まこ)●東京大学文学部美学芸術学科卒、同大学院生命環境科学科中退。身体芸術や心と体のつながりに興味を持ち、修士課程では運動生理学を学ぶ。マドレボニータの教室は、北は北海道、南は沖縄とさまざまなところで受けられる

もはや「イクメン」という言葉を知らない人は少ないだろう。ご存じのとおり、育児に積極的な夫、の意だ。一般的には好意的な意味を含むこの言葉だが、世の女性は100%同意しているわけではないという。

夫がイクメンだったとしても、モヤモヤしている女性は多い、とNPO法人マドレボニータの代表・吉岡マコ氏は語る。

「女性たちは、男性に家事や育児を完璧にこなしてほしいかといえば、違う。そうではなく、一緒にその苦労を分かち合いたい。一人で家事・育児に向き合っていると、絶望的な気持ちになるときもあるが、そこに同志としてもう一人大人がいるだけで笑い飛ばせるようになるんです」

幸せいっぱいの産後女性は「酔っ払い」?

マドレボニータは吉岡氏が立ち上げたNPO法人。女性の産後ケアの重要性を啓発するとともに、産前・産後のボディケア&フィットネスプログラムを提供している。活動のきっかけは、吉岡氏の実体験だった。

吉岡氏は、東大から東大院に進み、休学中だった25歳の時に長男を出産。自治体のサポートは出産までは充実していたが、産後女性をケアするものが全くなかった。民間業者を探しても適切なサービスが見つからず、結局は自分で始めることを決意。98年に東京・下北沢で最初の教室を開くにいたった。その後、各種メディアに出て啓発を進め、インストラクターを養成し、共感してくれる協賛者を募るなど吉岡氏の奮闘もあって、現在では全国でマドレボニータの教室が受けられるまでに広がった。

女性特有の苦労だけに、それまで理解されてこなかったつらさを共有すると強固なつながりが生まれる。マドレボニータの卒業生がインストラクターを志願するなど、その連帯感はとても強い。

女性の味方であることは確かだが、その一方で、現実を見ようとしない女性には厳しく突っ込みを入れることもある。「産後の女性って“酔っ払い”になる人が多いんですよ」(吉岡氏)。いったい、どういうことなのだろうか?

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