スプリント、孫社長直轄で動き出す「逆襲策」

キャンパスを変える“山賊CEO”

トレードマークの時計台にはロイヤルズの旗が掲げられていた

成田空港からシカゴを経由し、カンザスシティ国際空港まで約15時間。そこからさらにクルマで40分。カンザス州・オーバーランドパークに、ソフトバンクが昨年7月に買収した米国通信大手、スプリントの本社がある。

ハーバード大学をモチーフに建設されたオフィスは、れんが造りの外観から「キャンパス」と呼ばれている。草原を切り開いて作った広大な敷地で、周囲には「prairie grass」というススキに似た草が群生しており、無数のバッタが飛び交う田舎地域だ。

「We Believe」の張り紙

役員の執務スペースでもロイヤルズを応援

記者が訪れたのは10月下旬。米大リーグのカンザスシティ・ロイヤルズが世界一を決めるワールドシリーズに出場したため、周辺は大盛り上がりだった。地元の人々はクルマにロイヤルズの旗をつけたり、ユニフォームTシャツやキャップを身に着けるなど、チームの快挙を大いに楽しんでいた。スプリントのキャンパス内も、エントランスから携帯ショップ、幹部のオフィススペースまで、至るところで「We Believe」の張り紙でロイヤルズを応援。キャンパスのトレードマークである時計台にも、ロイヤルズの旗が掲げられていた。

キャンパス内には19の建物があり、多くが4階建ての低層ビルだ。ここで働く社員は7500人。カンザス出身の社員が大半かと思いきや「全米の各州から集まっており、外国籍の社員も多い」(広報担当のパメラ氏)。ほとんどがクルマで30分圏内のエリアに住み、通勤している。そのため、各ビルには巨大な駐車場が隣接している。

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