儲けたいなら、「国策には逆らうな」

今後の「日経平均株価」の見方

消費税10%は予定通りか?追加金融緩和後のマーケットを読みこなすための、アベノミクスの「キーワード」がある(ノーベル賞を受賞したカリフォルニア大学の中村教授が表敬、代表撮影/ロイター/アフロ)

消費税10%は予定通り!? マーケットは間違った? 

「黒田バズーカ」の第2弾(=追加金融緩和)がさく裂した。結論から言えば、これで消費税増税は、予定通り実施の気運が高まってきた。

もし再増税(8%→10%へ、2015年10月実施)を延期したら、どうなるのか。一時期までは「日本の財政規律が直視され、日本売りになるのでは」と考えられており、その当時から見れば、今回の流れは明らかな好材料である。だが、直近では、マーケットの見方では「延期が良い」とまでに変わってきていた。本田悦朗・内閣官房参与においては、1年半の延期を主張し、株価はそれによって上昇するとまで言っていた。

では、予定通り実施となれば海外投資家はどう出るのか。前回のコラム「外国人投資家は消費増税延期ならどう動くか」でも言及した通り、筆者の接触できる範囲で感じた外国人投資家の投資行動として、①予定通り実施は「売り」、②2016年4月に延期(半年延長)は「買い」、③1年半の延期は売り買い半々と結論付けた。それに従うと、マーケットは大暴騰という形で黒田バズーカに応えたが、これは片面だけしか見ない「間違った反応」ということになる。

さて、読者の皆さんは「夜放れ」という相場用語をご存じだろうか。この用語は24時間取引が普通になった現在では使わない。おそらく若いマーケット関係者は一度も使ったことがないのではないか。

これは、夜眠っているうちに大きな材料がでて、朝起きたら株価の居どころが変わってしまう現象のことをいう。今回、黒田バズーカ砲が発射されたのは10月31日の金曜日の午後。日本が3連休だったため、実際は昔の「夜放れ」相場と同じようなことになったのである。それによって、「売り方」(売りで儲けようとする勢力)は、買い戻して損失を最低限に抑えるという手当てが遅れ、壊滅的な打撃を受けた。

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