「証拠に手をつけるというのは私たちの常識にはない」。FD改ざん事件で大林検事総長が異例の記者会見

「証拠に手をつけるというのは私たちの常識にはない」。FD改ざん事件で大林検事総長が異例の記者会見

大阪地検特捜部のフロッピーディスク(以下FD)改ざん事件で大林宏検事総長が21日に記者会見した。検察組織のトップに君臨する検事総長が会見するのは実に8年ぶりの異例事態(就任や退任時をのぞく)だ。

大林検事総長は会見の冒頭、証拠改ざんを「およそ考えがたい、あるまじき行為」としたうえで、大阪地検の前特捜部長の大坪弘道容疑者や同副部長の佐賀元明容疑者の起訴を「前代未聞の事態」と表現。厚生労働省の元局長、村木厚子内閣府政策統括官に対して、「基本をおろそかにした検察の捜査等のため多大な負担をかけてしまい、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

大林検事総長は以下のように述べた。

「このたびは、村木さんの事件を起訴した現職の検事が、公判係属中に、証拠物を改変するという、およそ考えがたい、あるまじき行為に及んだ上、同事件を決裁した検察幹部2名までをも犯人隠避の事実で逮捕起訴しなければならないという、前代未聞の事態に至ったことにつきまして、改めて、国民の皆様に深くお詫び申し上げたいと思います。

本日、法務大臣から、検察の再生について御指示を受けました。大臣からは、検察をめぐる現在の状況は、検察の歴史上、かつてない危機的な事態であるとの大変厳しい御指摘がありました。

その上で、大臣からは、私の責任において、このような事態に至った原因等について徹底的に検証し、思い切った改革策を講じるなどして、検察の再生に全力を尽くすよう御指示をいただきました。検察を代表する者として、大臣のお言葉を重く受け止めております。

失われた国民の皆様の検察に対する信頼を、一刻も早く回復することが、私に課せられた責務であると考えています。そのために、今回の一連の事態について、検察として徹底した検証を行ってその原因を究明し、検証の結果明らかにされた問題点を踏まえて、思い切った改革策を講じ、検察の在るべき姿を取り戻すべく、全国の検察庁職員とともに全力を尽くしてまいりたいと考えています。

最後に、無罪の判決が確定した村木さんに対してお詫び申し上げたいと思います。村木さんには、基本をおろそかにした検察の捜査等のため、長期間にわたり多大な御負担・御労苦をおかけしてしまい、大変申し訳なく思っており、深くお詫び申し上げます。」

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