残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 橘 玲著

残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 橘 玲著

自己啓発本にかねて違和感を持つ著者は、勝間和代・香山リカ論争から切り込んでいく。そして、「“やればできる”という自己啓発では、この残酷な世界を(ほとんどの人は)生き延びることはできない」として、「“やってもできない”という事実を受け入れ、それでも幸福を手に入れる」ための新しい成功哲学を、「伽藍(がらん)を捨てバザールに向かえ」と「恐竜の尻尾のなかに頭を探せ」という言葉で説く。

著者も、一読でこの言葉の意味が読者に理解できるとは思っていない。幸福に至る自己啓発での狙いを3要素に「因数分解」して、多くの「名著」を借りつつ吟味し、その成功の方法をかみ砕いて説明する。

後者の成功哲学は、何とか好きなことで評判を得て、それを収入につなげられれば、テールでも生きていくことが可能という「ショートヘッド・ロングテール論」に基づく。信奉者にはこたえられない「橘玲の世界」が展開される。

幻冬舎 1575円

  

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