14期ぶり最高益の村田製作所、次の一手は

スマホ向け部品が好調、工場はフル稼働

写真の「村田製作所チアリーディング部」は横滑り防止機能など、車載向けを意識した機能を搭載 (撮影:尾形文繁)

電子部品大手の村田製作所が、14期ぶり最高益に向けて視界良好だ。2014年10月31日、村田製作所は第2四半期(4~9月)決算を発表。上半期の売上高は前年同期比15.1%増の4765億円。営業利益は同32.2%増の891億円で着地。これを受けて同社は通期業績を上方修正。期初時点で1020億円と見ていた純利益予想を1240億円に引き上げた。この上方修正により、01年3月期に出した過去最高純益1049億円を、14期ぶりに更新する見込みとなった。

業績を牽引するのはスマートフォン向けの電子部品だ。スマートフォンの台数拡大に伴い、電気を一時的に溜めておく機能を持つコンデンサや、受信した電波の周波数をより分けるSAWフィルタ、LTE回線用の通信モジュールといった部品の需要が大きく伸びた。14年上半期の通信機器向けの売上高は前年同期比14.3%増の2403億円となった。

スマホの高機能化が追い風

スマートフォンの台数増加と同時に追い風となっているのが、スマートフォンの高機能化だ。2G回線の携帯電話では通常100個から200個のコンデンサが使われる。それが3Gになると倍増し、LTEを搭載したハイエンド品になるとさらに倍になる。「中国でLTE端末へのシフトが想定以上に進み、それが上振れ要因となった」(村田製作所の藤田能孝代表取締役副社長)。

今後の動向については、「スマートフォンの成長率は鈍化するというのがコンセンサス」(藤田能孝副社長)とするものの、「中国では、3GとLTEを足しても全体の3割程度。部品数量全体はまだまだ伸びる余地がある」(担当者)と、しばらくは成長を続けると見込む。

目下の課題は工場の生産キャパシティだ。主力の一つであるSAWフィルタを作る工場はフル稼働の状況。この上期に生産量を15%増強したものの、今後もフル稼働は続く見込みだ。スマートフォンは1回の発注で大量の部品を要求され、納品締め切りも厳しいため生産能力が受注のカギを握る。

「元々2社に振り分けられた受注が、他社の生産能力の問題で当初の割り当て以上にこちらに回ってくることも多かった」(藤田能孝副社長)ということもあったが、来期以降の需要次第では受注を取りこぼすおそれがある。

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