アマゾン、日本の売り上げ回復せず 第3四半期決算は市場予想以上の赤字に

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 10月23日、米アマゾン・ドット・コムの第3・四半期決算は、市場予想を超える赤字となったほか、年末商戦を含む第4・四半期売上高見通しも市場予想を下回った。ニューヨークで撮影(2014年 ロイター/Brendan McDermid)

[サンフランシスコ 23日 ロイター] - 米オンライン小売り大手アマゾン・ドット・コムが23日発表した第3・四半期決算は、市場予想を超える赤字となったほか、年末商戦を含む第4・四半期売上高見通しも市場予想を下回った。アマゾンの株価は米株式市場引け後の時間外取引で9%下落した。

アマゾンは今年前半、スマートフォンやハリウッド型の番組制作、生鮮食品配送など、新規分野に多額の投資を行った。さえない決算が続いていることで、巨額投資への投資家の目は厳しさを増しそうだ。

第4・四半期の純売上高見通しは273億─303億ドルと、トムソン・ロイター・エスティメーツのまとめたアナリスト予想の308億9000万ドルを下回った。

スクータック最高財務責任者(CFO)は、記者団に対して、ドル高が売上高見通しを2.5%ポイントほど押し下げた、と説明した。

日本での売上高、回復鈍い

スクータックCFOはまた、第2・四半期に売上高が減少していた日本について、第3・四半期も回復していない、との認識を示した。

第3・四半期の純損益は4億3700万ドル(1株当たり0.95ドル)の赤字となり、前年同期の4100万ドル(同0.09ドル)から赤字幅は拡大した。アナリストは0.74ドルの赤字を見込んでいた。

純売上高は20%増の205億8000万ドルとなったものの、市場予想の208億4000万ドルには届かなかった。

*内容を追加しました。

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