上司への"付き合い残業"、続けるしかない? 世代間ですれ違う「働き方」思想

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「帰りたい、帰りたい、帰りたい……」(写真:アフロ)

「ワークライフバランス」。「仕事と生活の調和」を指す言葉です。仕事だけではなく、育児なども含むプライベートを充実させ、個人の充実した生活こそが、 仕事のやりがいや企業の活性化と発展につながるという意味を含んでいます。あなたの部下のワークライフバランスは、きちんとかなえられているでしょうか。

政府は17日、各省庁の次官級で作る「女性職員活躍・ワークライフバランス推進協議会」を首相官邸で開き、女性国家公務員の活躍に向けた取り組み指針を決定しました。毎年7、8月を「ワークライフバランス推進強化月間」に位置づけ、残業の縮減などを徹底するということです。

営業ロープレが22時にスタート!?

上司「ワイフライクバランス? 奥さんは好きだよ。大事にしてるよ~なんつって」

お、ちょうどいいところに! まだまだこんな上司の方も少なくないのかもしれません。今日はこの男性上司と、その女性部下のワークライフバランスの悩みを聞きながら、ワークライフバランスについて考えてみましょう。

部下「ワークライフバランスとは言っても、うちの会社や業界はかなり考え方が古くて、早く帰れないのです……」

これって、いまだによく聞く悩みですね。やはり残業が多いのでしょうか。

部下「はい。特に業績が悪いと、上司が夜遅くまで残っているので、付き合わざるをえないんですよ」

上司「残業を部下に付き合ってもらうのは悪いと思うけど、それは仕方ないことでしょう?」

部下「でもさすがに、22時に営業ロールプレイングが始まるって言われても……」

上司「日中は会社にいられないからなぁ。そうすると、ロープレや事務的作業は夜でないとできないじゃないか」

なるほど。一部の大手企業ではワークライフバランス施策が進んでいるようでも、そのほかの中小企業では、まだまだというのが現状のようです。

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