誰もが納得、コロナ禍の「電車内迷惑行為1位」は? マナーは「改善された」という声は多いが…

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マスク着用が当然となった時代の電車内迷惑行為はどう変わった?(写真:maroke/PIXTA)

駅や電車内の迷惑行為の内容は、時代とともに変わっていく。コロナ禍ではどのように変化したのか。全国の私鉄が加盟する日本民営鉄道協会(民鉄協)が毎年発表している「駅と電車内の迷惑行為ランキング」の最新版(2021年度版)が昨年12月16日に発表された。2021年10~11月にアンケート調査が行われ、2006人から回答が得られた。はたしてどのような結果となったのだろうか。

コロナ禍で1位復活「騒々しい会話」

2021年における迷惑行為の1位は「騒々しい会話、はしゃぎまわり」。長年にわたって1位を独占していたが、2018〜2020年に首位から陥落した。2020年は2位で、「座席の座り方」に1位を譲った。

今回1位に返り咲いたが、その理由がコロナ禍によるものであることは明白だ。過去に1位だったときは単に「声がうるさい」という理由だったかもしれないが、コロナ禍にあっては駅や電車内における大声での会話はたとえマスクをしていても気になるということの表れだろう。

2位は「座席の座り方」。席を詰めない、足を伸ばす、眠って隣の人に寄りかかるなどの行為だ。2019〜2020年には1位だったが今回は2位に陥落した。ランキングを関東と関西で分けて見ると関東では1位が「座席の座り方」、2位が「騒々しい会話・はしゃぎまわり」、関西では1位が「騒々しい会話・はしゃぎまわり」、2位が「座席の座り方」だった。関東と関西では傾向が異なるのが興味深い。

「乗降時のマナー」は2020年に引き続き3位となった。4位も2020年と同じく「周囲に配慮せずせきやくしゃみをする」。せきやくしゃみはコロナ禍にあってはもっと上位に来てもいいはずだが、この順位にとどまっているのはせきやくしゃみをするときは周囲に配慮している人が多いという表れかもしれない。

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