新iPadの目玉、「Apple SIM」の破壊力

キャリアの壁をぶち壊す"SIMのソフト化"

もし、市場へのテコ入れのために施した筐体変更ならば、今後は他カテゴリでも似たような(つまり従来とは異なるルールでの)新製品開発があるかもしれない。あるいはテコ入れではなく、単純に1年に1度ぐらいならば基本設計を変えないまま筐体デザインを変更するべき、という考え方にあらためただけとも考えられる。

新たに開発したプロセッサや液晶パネルの進化でバッテリーの消費効率が改善され、大幅な薄型化が技術的に可能になった。タブレット販売台数の伸びが止まってきている欧米市場にアピールするため、少しでもいいから薄くして、買い替えを促す意図があったのかもしれない。

ハード間の連携が秀逸

もうひとつ、今回の発表における重要なポイントは、MacOS X Yosemiteの具合がとても良いことだ。筆者はさっそくダウンロードして使っているが、細かな文字から大きめの文字まで表示が読みやすくなり、全体の動きも軽くなった。このところ不具合やパフォーマンスの低さに悩まされることがあった標準のメールアプリケーション(Mail.app)の動作も、軽快になっている。

またYosemiteはiPhone/iPadを「内蔵する機能」のように使いこなせる。出先で通信したければ、ネットワーク共有の設定をしなくともMac側からの操作で接続でき、音声通話も双方で発信/受信が可能だ。

作業中のデータを受け渡すこともできる。”あと少しで書けるのに!”と思いながら、書きかけのメールを保存して出かける。そんな時も、書きかけのメールをiPhoneやiPadで引き継ぎ、そこで完成させて送信することが可能だ。その逆に電車内などで書いていた下書きを、YosemiteがインストールされたMacで仕上げて送信することもできる。

こうした連動機能は”アップル製品の閉じた世界”のものだが、なかなかうまく出来ている。ただし、使えるようになるまでは、もうしばらくするとリリースされるiOS 8.1を待たねばならない。

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