人見知りの彼女が「殻を破った」意外なきっかけ 俳優・芳根京子「来るもの拒まず」仕事の流儀

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『ボス・ベイビー』シリーズでは声の演技だけでなく、歌も披露している。これまでにも役を演じながら歌うことはあったが、ほとんどが自身の年齢に近い役柄だ。そのため、7歳の女の子を演じながら歌うことに少し戸惑いもあったと明かす。

芳根さん:タビサは“7歳だけどちょっと大人っぽい女の子”。子どもらしさと大人っぽさのバランスを取るのが難しくて……。

そんな芳根さんを救ったのは、監督の「上手く歌おうと思わないでいい」というアドバイスだった。

芳根さん:その言葉で、肩の力がスッと抜けました。実はタビサは歌が得意ではないんです。それでも、自分なりに精一杯歌う子。だから、上手く歌うことよりも、そんなタビサの心にしっかり寄り添って、感じたままに歌うことが大切だと思うようになりました。

この考え方は、普段役を演じるときと同じ。これまでも俳優として『役の心に寄り添うお芝居』を意識してきたから、それを生かしていきたいなって。

人見知りの殻を破った2クールドラマへの出演

芳根さんは2018年公開の映画『累 -かさね-』『散り椿』での演技が評価され、第42回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞。

以降、映画『Arc アーク』(2021年)では不老不死の女、ドラマ『バイプレイヤーズ』(テレビ東京系)ではまさかの本人役と、さまざまな役柄に挑んできた。

そんな彼女が最近のAnother Actionとして挙げるのは、意外にも「人見知りの克服」だ。

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