人口減の中で「超便利な物流」を維持できるか

最終回は、JR貨物でモーダルシフトを考える

東京港に荷揚げされたコンテナ。「船からトラック」が主体だが、鉄道の活用を増やすことも真剣に考える必要がある(写真:ロイター/アフロ)

これまで、様々な技術の現場を探検してきたが、そこには必ず建築資材や実験装置があった。そういうものは、必ずどこかから現場に運ばれてくる。そこで最終回となる今回は、物流の大動脈に注目したい。

人口減で物流が危ない

日本貨物鉄道(JR貨物)の伊藤直彦相談役に国鉄時代から現在に至る歴史を聞いた(撮影:尾形文繁)

今、日本では人口が減っている。2010年には1億2806万人だった人口は、来年には146万人近く減る。16年には1億2000万人を割り込み、今から34年後の2048年には、1億人をも下回る。人口の減少は、言うまでもなく、労働力の低下を招く。

国土交通省は、15年にはトラックドライバーが14万人不足すると見ている。これは遠い将来の予測ではない。来年の話だ。日本では、1000キロ メートル以上の貨物輸送の6割以上をトラック輸送が占めているが、その担い手が減っていってしまうのだ。だからといって、物流が滞っては困る。一般消費者 にとっても、企業にとっても、物流は経済そのものだからだ。

そこで間違いなく進んでいくとみられているのが、モーダルシフトだ。モーダルシフトとは、交通や輸送手段の転換のことをいう。これまではトラックに頼っていた中長距離輸送を、鉄道にシフトしようという企業が増えているのだ。

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