ドコモ、「ネットワーク仮想化」の実用にメド

混雑時でもつながりやすくする技術

 10月14日、NTTドコモ国内外の6社と共同で、通信の混雑時につながりやすくする「ネットワーク仮想化技術」の実用化に向けた実証実験に成功したと発表。東京で昨年7月撮影(2014年 ロイター/Issei Kato)

[東京 14日 ロイター] - NTTドコモ<9437.T>は14日、米仏系通信機器大手アルカテル・ルーセントなど国内外の6社と共同で、通信の混雑時につながりやすくする「ネットワーク仮想化技術」の実用化に向けた実証実験に成功したと発表した。2015年度の商用化を目指す。

ネットワーク仮想化技術とは、特定のハードウエアでしか動作しないソフトウェアを、仮想的なハードウエア上で動作させる技術。ハードウエアの柔軟な運用が可能となるため、例えば、通信混雑時には自動的に通信設備の容量を追加し、つながりやすさを向上させることができる。

今回の実験では、ソフトウエアと仮想的なハードウエアが異なるベンダーの組み合わせでも動作することを確認した。

会見したドコモ執行役員R&D戦略部長の中村寛氏によると、東日本大震災時は通信量が40─60倍に増加したため、ハードウエアが処理しきれなくなり電話がつながりにくくなったが、この技術を用いると自動的に仮想的なハードウエアが用意されるため、つながりやすくなるという。

総務省と行った研究では、従来のシステムではこうした大規模災害時には20回に1回しかつながらなかったが、仮想化技術を用いると、4回に1回はつながるまで回復した。

実験に参加したのは、アルカテル・ルーセントのほか、米シスコシステムズ、スウェーデンのエリクソン、中国の華為技術(ファーウェイ)、NEC<6701.T>、フィンランドのノキアソリューションズ&ネットワークス。

 

(志田義寧)

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